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はじめまして。
山口統平法律事務所の弁護士の山本大介です。
最近、稲盛和夫『心と生き方』(PHP研究所)という本を読む機会を得ましたので読んでみました。
著者(述者)の稲盛和夫氏は京セラやKDDIの創業者であり、後には日本航空の会長としてその再建を手がけた、極めて著名な経営者です。
その稲盛氏が、経営者としての考え方と生き方について行った講演をまとめたのが本書なわけです。
『「逃げてきてもええ。俺が機関銃を持って、おまえに弾を撃ち込むから。どうせ、こっちに来たって俺に撃ち殺されるんやから。まだ前のほうが、敵をやっつければ逃げられるかもしらんぞ」と。すごい剣幕でやりました。(中略)そうすると、こっちに逃げてこられない。前に出て行くしかない。逃げを許さんのですよ。戦う場へ追い込んでいくのです。』(192頁)
と、恐れおののくほどの辣腕を振るう反面、
『私の修行が足りていれば、「優しく生きましょう、そして、そういうきれいな心で生きましょう」という気持ちになっていることで、周囲にいる人たちもみんな同じように美しい心を持った人たちに変わってくれるはずなんです。けれども変わってくれないのは、私自身の修行が足らないからなんですが。』(130頁)
というように慈愛と利他の善行を積むべきであるという、一見矛盾するような発言もあります。
両者がどうつながっているのかは、本書を読むと分かります。
総じて親しみやすい言葉で述べられていますが、驚くのは仏教に基づいた思想と言葉で語られるところが思いのほか多いことです。
稲盛氏は臨済宗で在家得度までされている方なので、仏教思想の造詣が深いのは納得ですが、それが経営にも影響しているというのがおもしろいところです。
本書の内容は、内心誰もが重要だと思っている徳目の重要性を、著者の成功体験による裏付けをもって再認識させてくれるものです。
敬天愛人、公平無私の精神、言い換えれば「原理原則に基づいて、自ずから正しいと考える」経営判断(184頁)を実践しようと考えているすべての人を力強く後押ししてくれます。
しかし、個人的に思うところとしましては、いかなる視点で本書を読んだのかということを反省させられること大でした。
視点というのは、会社経営を志す側の視点で読んだのか、それともその会社で働く社員の側の視点で読んだのかということです。
経営者に向けて述べられているのが本書なわけですが、自分はどっぷり後者の視点、つまり、こんな経営者だったら社員としてはありがたいなぁとか、こんな社長の下で働くのは辛そうだなぁ、などの態度で、本書で規範的に述べられている人物像をある意味他者的に見てしまっていました。
そんな小さな視点でしか本書を読めない自分は経営者には向いていないと感じつつ、本書を自分のボスの机に目立つように置き、あるいはボスの鞄の中に絶えず忍ばせ、毎日繰り返し読むようボスを叱咤激励していこう、と決意を固めた次第です。
山口統平法律事務所 弁護士 山本大介
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