山口統平法律事務所☆名古屋の弁護士と愉快な仲間たち

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犬山の恐怖 その2

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弁護士の山本です。

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入場券を買って犬山城の門をくぐって見えたのはもちろん犬山城天守ですが、
その足下には何重にもうねる長蛇の列があり、天守入場まで50分かかるというアナウンスまで聞こえてきました。
並々ならぬ人出だったため、天守に登るのに少しは待つだろうと予想していましたが、
まさか50分も待たねば入れないとは思いもよらないことでした。
しかも雲一つない青空の下で。

けれども、すでに入場券を買ってしまったわけであり、
この後何か予定があるわけでもない身であれば、
ここで引き下がるという選択肢はなく、
やむなく長蛇の列の末席を汚すことにしたのです。
幸いなことに列の大半は木陰に入っていたため直射日光を遮ることはできました。

列に並ぶ人々は家族連れや友人同伴ばかりで楽しげな会話が聞こえてきます。
一人で来た私はずっとぼーっとして本でも読んでいる訳です。
列は徐々に進んでいきましたが、私の後ろにもどんどん人が並びとどまるところを知りません。
恐るべし犬山城の人気。

だんだんと天守の入り口が近付いてくると入場制限の説明が聞こえてきます。
どうやら天守に入る際には靴を脱ぎ、
脱いだ靴をビニールの袋に入れて持ち歩くようですが、
そのビニール袋は、天守を見終わって出て来た人が使い終わったものを回収して使いまわすので、
出てくる人がいなければ次の人は入れず、
結局、ビニール袋の数と同じ数しか同時に天守に入ることはできないということになっているのでした。

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そしていよいよ自分が入る番が回ってきましたが、
なんと待ち時間はちょうど50分でした。
天守は外部から見ると3重ですが、内部は地下(石垣の中)2階、地上4階の構造であり、
かなり急な階段で上り下りする仕組みです。

本当に階段が急のため、落ちないようにしっかり手すりにつかまってゆっくりと登って行った訳ですが、
地上2階に差しかかった時にそれは起きました。

なんと自分が踏んだ床の板がミシミシと音を立てて鳴るのです。
木の板の床ですからミシミシと音がしてもおかしくはないのですが、
ミシミシと鳴る床をよく見てみると、板と板の隙間から下の階の光が漏れている。
床の板が隙間なく敷き詰められていれば、
あるいは板が厚ければ、隙間から下の階が見えるなどということはない。
しかし、ここからは下の階が見える。


その瞬間自分の脳裏をよぎったのは床がバリバリと裂けて割れ、
なくなった床から真っ逆さまに転落する光景だった。
この床は木だ。
とたんに血の気が引き、腰が引けて姿勢が低くなった。
腰を低くして少しでも転落の衝撃を和らげようという受け身だったのかもしれない。
自分は、自分が高所恐怖症であることを今思い出した。
けれども進むのをやめるわけにはいかなかった。
なぜなら、天守の中の人の流れはあたかも蟻の列のように、
上層階に向かって整然と順路を追って進んでいたので、
自分がここで座り込みでもしようものなら、
たちまち人が滞留して円滑な観光が阻害されてしまうのであった。
しかし、周りを見ると前も後ろも人の群れだ。
これでは天守全体では100人や200人ではおさまらない数の人が入場しているに違いない。

恐る恐る歩を進め、階段ではほぼ四足歩行を行って3階に上がった。
まだ床は抜けない。
それどころか、これほどたくさんの人が易々と上り歩いている。
本当はこんなに恐れる必要はなく、
しっかりと入場人数の制限も行われているのであるから、
床が崩壊するなどということはありえないことなのである。

しかしそのとき2つの疑義が生じた。
弱気になるというのは本当に体の毒である。

その疑義というのは以下のとおり。
①入場制限の人数に実践的な根拠がない。
というのは、天守に何人の人が上ったら、
床がその重さに耐えられずに崩壊するかということは、
突き詰めていえば、実際に崩壊するまで人を入れて試してみなければわからないはずである。
ところが天守は現在に至るまで崩壊したことがない。
ということは、何人上ったら崩壊するかということは正直分からないわけである。
入り口では件のごとくビニール袋の数による入場制限が行われているが、
それは、この数だったら間違いなく崩壊しないという、実践的な裏付けがあってのことではないのである。

②人の数による入場制限は合理的ではない。
造物主は我々人間の体重に容易に乗り越えがたい区別を与えたもうた。
30キログラムの人100人と、100キログラムの人100人では、
同じ100人であっても、天守にかかる負荷は全く異なる。
ところが天守の入り口に体重計が置いてあったという記憶はない。
すると、今日これだけたくさんの人が押し掛け、
その体重構成がたまたま偏っていたことで、
まさに今、天守がその重みに耐えられずに崩壊してしまうこともありうることなのだ。


そして3階から最上階に上がる階段に差し掛かった。
人の流れに抗うすべもない。

つづく


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